[H16.3.15号] 市長のかがやきメール



事業部制って何? 小川 敏

 昨年より、市役所に事業部制の導入を進めています。中小企業の
方から「事業部制って、何ですか」と聞かれることがあります。
 大きな組織には部や課がたくさんあり、合議制で関連の部や課を
経て物事を決めています。それにより間違い自体は少ないのですが、
意思決定までに時間がかかることが少なくありません。
 市役所でも、多くの事務や事業を行っており、たくさんの課があ
ります。その中で、市全体について集中して管理を行っているもの
があります。組織の要である人事権は人事課が、財政は財務課が、
それぞれ仕切っています。このシステムは、全体をバランスよく調
整するのに機能を発揮します。しかし、事業を担当する部課では、
予算額を上回るお金をかけることは簡単にできないため、また、仕
事を少しでも達成しやすくするため、必要最小限よりも多めの予算
や人員を要求しがちになります。限られたお金と人をいかに有効に
活用するかより、予算と人員の確保に多くのエネルギーが注がれて
しまいます。
 そこで、この制度は、一定の枠の中で職員を配置する権限や予算
を編成する権限などをより現場に近いところに任せ、各部で行える
ようにするものです。厳しい財政状況の中で、限りあるお金や人を
各部の裁量によって効率的に配分できるようにすることにより、
効果の少ない事業予算を縮小し、投資効果の高い事業に予算を振り
向けたりできるようになります。仕事量の変化に応じて人員配置も
変えられるよう、人事異動の権限も各担当部に任せるのです。
 実際に事務や事業を行っている担当部課が一番よく実情をわかっ
ているはずです。事業部制による権限委譲で、これまで以上に最少
の費用で最大の行政サービスを行い、きめ細かくスピーディーな対
応ができる市役所を目指しています。


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